非常識人間ばっかりの団体登山のリーダー。山登りなんかやめてしまえ!

 紅葉を見に近場の英彦山に行きました。高住神社から北岳、中岳を往復して、一度寄ってみたかった望雲台にも寄るつもりでした。

 普通、休日は目覚めが早いのですが、最近は会社で嫌なことが続いているので精神的に疲れているのか、今日は普段と同じ6時50分に起床。8時前に家を出て、9時過ぎに高住神社前の駐車場に到着。駐車場前で大型バスとすれ違ったので、何だろうと広場を見てみると中高年の団体が準備運動をしている。もう一組の団体は先に登り始めた。私より先に2組の団体が登っていることになる。まあ、写真を撮りながらゆっくり登るので、団体に追いつくことは無いだろうと考えていた。

 私の団体登山に対するイメージは極めて悪い。自分達で山頂を独り占めするし、後ろから追いついて先に行こうとしても道を譲らない、下るときも道を譲らない。私が待っている事が分かっていても、登り優先と考えているのか、道を譲ろうとしない。私から見ると団体登山者は邪魔者以外の何ものでもない。目障りな存在なのである。なぜこれ程、団体登山者の性質が悪いのか。原因は明確である。リーダー達が馬鹿だからである。他人、要するに団体以外の人のことを考えていない自分達だけ良ければ良いと考えている。また、団員に対する教育を行っていない。まあ、リーダーからしてマナーを知らないレベルだから、団員への教育なんか出来ないだろうが。

 歩き始めて15分位で望雲台への分岐に来た。行こうと思ったら、そこら中にザックが置いてある。最低でも15人以上いたから、望雲台に寄るのは諦めた。帰りに寄ればいいと思った。しかし、帰りに望雲台がどういう所か分かって腹が立った。望雲台へは非常に狭い岩の間を通って行く。また、最後の崖は完全に一人ずつしか上り下りできない。高所恐怖症の人間は途中で引き返すだろう。要するに団体が15人以上いたら望雲台は彼らに30分くらい完全に占拠されることを意味する。そんな事が許されるのか。これを別の話にたとえると、1台しかないATMの前に並んでいたら、前の人間がいきなり通帳を20冊位出して、一人で30分位占有するのと同じ理屈なのである。普通の常識ある人間はそんな事はしないだろう。それをさせているのが、団体登山のリーダーなのである。

 暫く登ると別の先行していた団体の最後尾に追いついた。この団体は班を4班に分けて、各リーダーは無線機で連絡を取り合いながら登っていた。この団体は、ある意味良い団体である。団員の数がある程度以上になったら、班を幾つかに分けるのが良い。それは、他の登山者との離合を容易にさせるし、団員の登山の力量に応じて歩かせた方が、団員も楽しく、苦痛が少ないだろう。

 最後尾の第4班のリーダーと思われる人間は私が追い付いてきたのを知ると直ぐに団員に「道を開けて下さい」と指示した。何のこと?と訳の分かっていない団員には、「○○さん、道を開けて」と的確に指示を飛ばす。久々にまともなリーダーを見た感じがした。写真を撮りながらさらに進むと第3班と思われる無線機を持った最後尾を歩くリーダーに追いついた。こいつは全く駄目なリーダーであった完全に私を無視して、道を譲ろうともせずにテレテレ登っていく。無線の周波数を4.3に変更とか、そっちの方に気をとられている。北岳の山頂も近そうだし、私は諦めて第3班の後ろからとぼとぼと付いて行く。腹の中は煮えくり返り、心の中でこのリーダーを罵倒する。

 団体は団体でも、若者達が自ら集まって登ってきたような団体はこちらも見ていて気分が良い。彼らは挨拶もちゃんとする。団体でも4〜5名までなら特に問題ないと思う。5名を越えたら班を分けたほうが良いような気がする。

 中岳まで行って帰りの下山中に望雲台に寄っていた例の団体が登ってきた。20人位いたような気がする。誰がリーダーか、判別がつかないし、道を開ける気配も無いので次から次にテレテレ登ってくる中高年を待っていなければならない。彼らが停止して道を開けてくれれば、私は彼らの横を1分も掛けずに通過できるのに、岩場でのろのろと登ってくるので数分待つ羽目に。なんで20人も通過するのを待たないといけないの?班に分けろよ、この馬鹿もんが!

 リーダーとか何とかいって、所詮、このレベルの人間ばっかりかよ。人に道を譲る最低レベルの心得も無いリーダーに引率される人間のレベルも同等であろう。その点、個人の登山者は違う。黙って道の端に寄って道を譲ってくれたり、「お先にどうぞ」と言ってくれる。登山者のモラルは、個人登山者の方が団体登山のリーダーよりも100倍は優れているだろう

(2007年10月28日 記) 

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